1 将来を心配しすぎると、本当に心配どおりになりやすいのはなぜ?



将来を心配しすぎると、将来、本当にその心配どおりになってしまいがちです。

これはなぜかというと、今現在が浮き足立ってしまうからです。
見えない敵と戦って、やみくもに消耗してしまっている状況です。

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小さい子供が、暗がりの中の洗濯物が揺れるのを見て、オバケと錯覚して恐れるようなものです。

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恐怖心によってオバケが見えてしまうのです。

確かに、きちんと準備をしておくことは大切なことです。
しかし、必要以上に心配しなくてもいいのです。
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「心配」には弊害があります。

今現在がおろそかになってしまうことです。
安らいだ気分ではないので、運も逃げていきます。

友達もできにくくなります。
チャンスも流れて来にくくなります。

今を楽しく生きることが、将来も楽しく生きるもとになります。

今という瞬間は過去から見たら未来ですね。
今を楽しく生きるということは、過去から見た「今」という「将来」が楽しくなっているということです。

未来についても同じです。
未来のそのときに楽しく過ごしているのなら、その次の未来も心配することなく楽しく生きていられるのです。

「このままの状態が続いたらいいなぁ……」と思うときが幸福なのです。

今を心配することによって未来が楽しくなるのではなくて、今が楽しいから未来も楽しくなっていくのです。

足りないものが手に入れば幸せになれるのではないのです。
今あるもので満足できていれば幸せなのです。

「今」に満足できていれば、その足りないものを手にしたときは、さらに幸せになれますよね。

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そうでないと、望んでいたものを手にした瞬間、他のものが欲しくなってしまいます。不足意識のスパイラルにはまりこんでしまいます。

たとえばお金。
お金さえ手に入れば幸せになれるかといったら、そうではありませんね。

今現在が幸せだからこそ、お金を手にしたときも本当にありがたく幸せな気分になれると思うのです。

「まだ足りない」、「もっと欲しい」という「欠乏意識」を抱えたままお金を手にすると、その「欠乏意識」を穴埋めするために、本当に必要でないものをたくさん買って、すってんてんになる恐れもあります。

そのときは「もっとお金があれば幸せになれるのに」と考えていたはずなのに、です。

未来は不確定です。
未だ来ていないのですから「未来」といいます。

この不確定な未来を憂えることによる犠牲者はだれでしょう?
それは、今を不安に過ごす人です。

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だから、不確定な未来の犠牲にならないと決心することが大切です。

不確定な未来を恐れるあまり、今という時を神経をピリピリさせてガムシャラに生きていると、今を楽しみ損ねます。

未来は、その時がくれば「今」になります。

その未来において、そのまた未来を憂えるならば、生涯ずっと憂え続ける気持ちで過ごすことになります。

未来は未来で楽しむ。
今は今で楽しむ。

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 過去の良いことはしっかり覚えておいて、時々思い出しては一人で楽しむ。
過去の苦い経験は、きちんと反省して学びにする。

今を楽しむということは、理屈上、過去における未来が楽しいものになっているということです。

 【結論】
  心配すると、そのとおりになる。

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