目次
はじめに
学生の頃、日本史の勉強がとても苦手でした。でも今になって、せっかく日本に住んでいるんだから、日本で過去に起きたことをもっとちゃんと知ってみたいと思い読み始めました。もちろん空想で書かれた部分もあるかと思いますが、それも含めて楽しく読んでいます。
初めは登場人物が多くて読むのが大変でしたが、メモを取って読むようにしたら面白くなってきました。「あ~、昔の人はこんな風に考えていたんだな~」とか、「歴史は繰り返すな~」とかいろいろ思いながら読んでいます。
平安時代(794~1185)
『空海の風景』
登場人物:空海(774~835)
感想:資料が少ない中、よくこれだけの世界を描き出したと思いました。司馬遼太郎さんすごいです。
読了:2020.5
『義経』
登場人物:源義経(1159~1189)
感想:頼朝と義経のやりとりも、なかなかもどかしくて、でもよく描けていて面白かったです。鵯越(ひよどりごえ)とか言葉では聞いたことがあったけど、実際に映像が眼に浮かぶように読めました。
読了:2020.6
室町時代(1336~1573)
『妖怪』
登場人物:日野富子(1440〜1496)、足利義政(1455〜1490)
メモ:応仁の乱。
感想:熊野から出てきた源四郎が妖術使いの唐天子にいいようになぶられながらも天下を取りに行こうとする話。乱れ切った混沌が国を覆う。乱世の時代は大変だったんだなと、想像が膨らむ。その時代の雰囲気を疑似体験できた。妖術にかけられていく不思議な感じが面白かった。
読了:2020.6
『箱根の坂』
登場人物:北条早雲(1432~1519)
感想:箱根をドライブしていて、この場所でこんなことが昔あったんだなと思うと感慨深かった。北条早雲の国の治め方もかっこよかった。ああいうリーダーシップっていいなと思う。飄々としているが、押さえるところはきちんと押さえる。人望が厚い人。
読了:2020.6
安土桃山時代(1568〜1600)
『梟の城』
登場人物:伊賀忍者・葛籠重蔵(架空のキャラクター)
感想:忍者の世界が垣間見れて面白かった。伊賀忍者と甲賀忍者の考え方の違いというか、文化の違いも興味深かった。ストーリー展開が最後、こうなるのか!とびっくりした。
読了:2020.5
『夏草の賦』
登場人物:長宗我部元親(1539〜1599)
感想:みんなをまとめていく人は偉いなと思った。土佐から全国へ野望を持った長宗我部元親。その波乱万丈の人生の中で描かれる世界は勇ましく、最後は悲しい。みんな精いっぱい生きているんだなと思った。
読了:2020.7
『戦雲の夢』
登場人物:長宗我部盛親(1575〜1615)
感想:大勢いる戦国武将の一人を切り取ってこれだけ描きこめるってすごいと思おう。昔も大勢の人が生きていたけど、当たり前だけど一人一人に物語があって、人生があって、それを丹念に書き綴っていく。昔使われていた日常の道具や、見たこともない漢字や言葉がたくさん出てくるけど、それに慣れていく感覚も楽しかった。ほかの本でも少しだけ登場する人物がここでは主人公になっている。膨大な情報を丹念に描く力って本当にすごいと思う。
読了:2020.7
『播磨灘物語』
登場人物:黒田如水(黒田官兵衛)1546〜1604)
感想:黒田官兵衛の一生を描いた作品。誰と協力してどのようにして戦っていったかが書いてある。黒田官兵衛、かっこいい。お父さんがまた人格者。
読了:2020.7
『風神の門』
登場人物:真田十勇士の霧隠才蔵(空のキャラクター)
感想:伊賀忍者と甲賀忍者の文化の違いがまた面白かった。才蔵モテすぎ。真田幸村の人間性にひかれて、猿飛佐助と一緒に組んで戦うところも面白かった。
読了:2020.7
『尻啖え孫市』
登場人物:雑賀鉄砲衆を率い織田信長に抗した雑賀孫市(さいかまごいち)(1534〜1589)
感想:雑賀孫市の豪胆な生き方が最高!強くたくましく、そして鉄砲隊を率いるリーダー。戦いが好きだがどろどろとした支配欲がない。このさっぱりしたキャラがよかった。
読了:2020.8
『功名が辻』
登場人物:山内一豊
『城をとる話』
登場人物:佐竹義宣(1570〜1633)の家臣車藤左と上杉景勝の家臣中条佐内
『国盗り物語』
登場人物:斎藤道三(1494〜1556)、織田信長(1534〜1582)、明智光秀(1528〜1582)
『新史太閤記』
登場人物:豊臣秀吉(1537〜1598)
『関ケ原』
登場人物:島左近(1540〜1600)、石田三成(1560〜1600)、徳川家康(1543〜1616)。家康三部作。
『城塞』
登場人物:小幡勘兵衛(1572〜1663)(徳川家間者)大坂冬の陣、夏の陣。家康三部作。
江戸時代(1603~1868)
『覇王の家』
登場人物:徳川家康(1543〜1616)。家康三部作。
『北斗の人』
登場人物:千葉周作
『宮本武蔵』
登場人物:宮本武蔵
『大盗禅師』
登場人物:由比正雪、鄭成功、浦安千八。徳川幕府転覆を狙う。
『菜の花の沖』
登場人物:高田屋嘉兵衛。江戸時代の廻船商人。
幕末(1853~1869)
『花咲ける上方武士道』
登場人物:高野少将則近(剣客)
『風の武士』
登場人物:伊賀同心の末裔、柘植信吾
『竜馬がゆく』
登場人物:坂本竜馬、中岡慎太郎
『燃えよ剣』
登場人物:土方歳三
『俄 浪華遊侠伝』
登場人物:幕末の侠客明石屋万吉
『十一番目の志士』
登場人物:長州藩出身で二天一流を使う架空の刺客天堂晋介
『最後の将軍』
登場人物:徳川慶喜
『峠』
登場人物:河井継之助(かわいつぎのすけ)越後長岡藩の家臣
『世に棲む日々』
登場人物:吉田松陰、高杉晋作
『花神』
登場人物:大村益次郎(村田蔵六)、長州藩、日本近代兵制の創始者
『胡蝶の夢』
登場人物:司馬凌海、松本良順、関寛斎。幕末から明治。医者の観点で。
『新選組血風録』
登場人物:沖田総司、土方歳三、近藤勇、斎藤一。映画「御法度」原作。
近世
『翔ぶが如く』
登場人物:西郷隆盛、大久保利通。明治維新~西南戦争
『歳月』
登場人物:江藤新平、明治政府の司法卿
『殉死』
登場人物:乃木希典陸軍大将。日露戦争
『坂の上の雲』
登場人物:秋山好古、真之兄弟。日露戦争
感想:戦争って大変。指揮官がしっかりしていないと、あんな悲惨なことになる。その様子が痛いほど描かれている。下士官たちはさぞ無念だっただろうな。大陸を舞台に西へ東へ、南へ北へスケールの広さと詳細な記述。こんな広くて詳細な世界を描いてみたいと思った。陸戦の詳細、海戦の詳細、ロシアの軍艦の中での様子など、克明に描かれている。時代の雰囲気も。この後の狂った時代には作者は手を付けていない。手の付けようがなかったのだろう。描き出すものがなかったのだろう。
読了:2020.3